ポケットの中でケータイのバイブが続いた。



・・・瑠奈だ。



「もしもし??」



「何もしもしなんてのん気に言ってんのよ!今どこにいるの!?」



瑠奈はあわてた様子で、耳の張り裂けそうな大声で言った。



「校舎の外れのトイレ・・・。」



ふぅ・・・とため息が聞こえる。



「さっき授業始まる前に慶吾さんが来て、あんたのこと探してたのよ?」