足取りが重い。溢れかえる人ごみを掻き分け、ステージの前に立った。



「ふぅ・・・。登るか。」



スタッ。



上を見上げると、慶吾さんの顔が・・・??



「・・・早く来いよ。」



やばっ、キレ・・てる??



慶吾さんはあたしの手を握って、ステージにあがった。



「お前、名前は?」



「えっ。雨音美玖です・・けど?」