「ひぁっ!?」



慶吾さんの顔が近づいてきた。


もしかして、またキスされる??あたしは思わず目をギュっと閉じた。



ちゅ。


唇じゃなくて、おでこ。


「バーカ、なに顔赤くしてんだよ。じゃーな、お姫様。」


すぐに消えてしまった、彼の背中。おでこに残る、あたたかい温度。


なんでだろうね?



いやじゃ・・・ない・・・。