背中に、何かが被さった。



「え、ちょ。」



慶吾さんのブレザーだった。



「あったかい?」



あたしの顔をのぞく慶吾さん。


やばい。
この人絶対狙ってるでしょ?
上目遣いとかマジやめて!この人に胸キュンなんかしたくない~!!



「・・・前よりはマシだよ。」



「そっか、もっとあったかくしてあげる?」


は?意味分からない。どうすればもっとあったかくなるんだろ?



ちゅ。