「大丈夫だよ。」


莉央はあたしのほうを見た。


「お前は、お前のことを心から想ってくれてるやつがいるんだから。桜は、俺が何とかする。」



初めてみた、莉央の笑顔。


似てる!!慶吾さんの笑顔と。



「ありがとう。莉央ってかっこいいね!」


あたしも莉央のほうを見た。


莉央は照れくさそうにまた、空を見ている。


決めた・・・あたし、慶吾さんに告白しよう!!


すっかり綺麗なオレンジに染まった空は、温かくあたしを見守ってくれているように見えた。