「あのさ、ひとつ聞いてもいい?」


あたしは少しずつ薄れていく飛行機雲を見つめた。



「あぁ、いいよ。」



「えっとね、桜さんの好きな人って、もしかして・・・慶吾さん?」


莉央に聞いたあたし、ほんとバカ。莉央は桜さんの彼氏なのに・・・。



「あぁ、そうだよ。」


「そっか・・・。」