「っく・・・。」


妙な声が隣から聞こえてきた。


もしかして、慶吾さん、



「泣いてるのーーーー??」


映画が終わり、ざわざわと人が帰ろうとしているときだった。



「う、うっせぇよ!!」


幸いにも、だれもこっちには注目していない。



それより、意外・・・。慶吾さんが泣いてるなんて・・・。