気を取り直してあたしは前を見た。



映画が始まり、あたしは映画を見ることだけに集中した。



人気モデルの初恋。

家族とのすれ違いや、上手く笑えない日々の中で見つけた、たった一つの大切なもの・・・。


念願だったウェディングドレスのコレクションに出れることになった主人公が、初恋の相手にやっと告白する感動の瞬間。


『あの・・ね。あたしずっと康介のこと好きだった。』