なんだかんだ言っても、優しいんだね・・・。




さっきよりもあったかく見えた彼の背中が、とても愛しく思えた――。



「えーっと・・・F-12、F-12・・・って、あった!」



劇場のど真ん中の、とってもいい席。


瑠奈とミツくんに、なんか悪い気がするなぁ・・・。



「ちょっと座って待っておけよ。」


そういうと慶吾さんはどこかへ行ってしまった。