だけどその船は沈んだ。


「大里は沖田の隊だ。
沖田が行くんだし、お前も行ってこい」


土方のこの1言で...


「それでは、みんなの健闘を祈る。
出発は明日の朝、準備をして門の所に集合してくれ。では、解散!」


近藤さんが解散!と言うまで、私はほとんど放心状態だった。


皆が広間を出ていくのを見ながらある人を見る。


その人が出ていったのを見て、追いかけるように広間から出た。


「あの!」


その人物は私の声に振り返った。