「こっちにこい」


突然聞こえた声



なぜか知らないけど、


行かなきゃって思った。



声が聞こえた脇道に曲がった。


「静かにしてろよ」


そういってそこにいた人は私を物陰に隠れさせた


安心できる


誰か分からなかったけど、この人は私を捕まえない。


それが分かっていたから、安心できた。


物陰に隠れながら近付いてくる足音を聞いた。



やがて、沖田の足音は


消えた。


それと同時に聞こえる声


その声は余りにも低く、怖かった。