今の


この子が言ったの?



殺気を帯びた

低く


男のような声



その声に一瞬だけど、力が緩んでしまった。


しまった!


そう思った時にはおそかった。



すでに彼女は僕の隣にはいなかった。



慌てて後ろを振り返り




走っていく千蒼ちゃんを追いかけた。






外なんかに出られたら厄介だ。


まして、あの人に見つかったりしたら...