その感情を最後に、私の意識は空に昇った。


大里千蒼という人は狂ったように敵をきりつけはじめる。



あのときと同じ…


四国屋でのあのときと



私はただ狂ったように敵を切る自分を見つめていた。



ドクンッ


ドクンッ、ドクンッ



………あ、れ?


ゴホ、ゴホ



「千蒼くん?」



近藤さんが声をかけてくるけど、それに返せずに咳き込む。


抑える手には真っ赤な血が・・・


労、咳…?


頭にその病気が思い浮かばれる。