巡回を終え屯所に戻った総司が見たのは、余りに悲惨な光景だった。
門の近くには血の海...
生臭い匂いが鼻に付いて心が、体がズタボロに折られるほどの衝撃が身体に走った・・・
「な、んだ、これ…」
総司のこの声を1番隊の隊士が聞く、最初で最後の戸惑いと驚きを隠せずに発した声だった…
でも、次の瞬間には
「みんな、とりあえず状況確認だよ!
3つに班を別ける、1つは屯所へまっすぐ走っていく。これには僕は行けないから・・・」
総司の指示をみんながしっかり聞き届け、心に刻む。
最後かも知れない
その想いを皆が持ってるから、1つ1つの指令に真剣になれるんだと思う。
「千蒼、君は「私は総司とは行けません。
鴨の所に行きますから」」