「...お前、みるなよ
絶対にみるんじゃねぇーぞ!」


私がいった言葉の意味が分かったのか、少し焦り怒り出す土方


そのことばにはなにも返さず、意味ありげな笑みだけ返し、広間をあとにした。




・・・




「分かったが、そんなことしたら世間が騒ぐんじゃねぇーか?」


「顔さえ見えなきゃ大丈夫だよ。
お願いね、鴨。私の思い過ごしならいいんだけど、そうじゃなかったとき、責任を取るのは私の役目だから……」


広間をあとにした私が向かったのは鴨のへや…


ある頼み事を鴨にするために...


「あんまり一人で抱えるな。
お前には仲間がいることを忘れるなよ」


そういって笑う鴨はどこか寂しそうだった