目が覚めてから一週間が経った
衰弱していた体は歩き回れるくらいまで回復し、今は土方に教えてもらった京の町が見渡せる丘に来ている。
そこで京を見下ろしながらこの時代に来てからと、これからの事を考える...
この時代に来てすぐ
私は生きるのが怖かった
他人を傷つけ、他人の人生を変えてしまう
そんな辛い想いをするくらいなら、生きていない方がいいって思った。
過去にタイムスリップするという非現実的な出来事が起こったあの日
私は死ぬつもりだった。
何事もなく1日を終え、家で首を吊る
梨夏と同じように・・・
でも、それを実行に写すことはなかった。
学校にいた筈の私は、壬生浪士組の屯所へタイムスリップしてしまったから。