「…僕は、何のために強くなったんだろう。

いや、まだ強くなれてないんだね、いつか答えが出たとき、僕は強くなれるのかな…」


1人で呟いた総司は、さっきの智里ちゃんの所へ向かった。




「大里さん、このままだと衰弱して、死に至ります...
どうしますか?副長」


副長の部屋で、大里さんの容態を報告する。


大里さんが眠っている今、この部屋は少し、また少しと汚れてきている。


「俺はあいつを信じる。
あいつが生きたいと望むなら、そのうち目を覚ますだろう。」


山崎の方を見もせずに答える


「目を覚ましたら、大里さんい追い出すのですか?
それとも切腹ですか?」


「………」


何も答えない背中


副長は迷っているのだろう。


なにが正しいかを…



そのすべてはきっと大里さんが握ってる。


早く目覚めてくださいよ…



大里さん...