「芹沢さん、入りますよ?」 周りを気にしながら入ってきた沖田の手には、二人分の夕餉がある。 「また、ここで食べる気か?」 「そうですよ」 当たり前です とでも言うような口ぶりで、 これまた当たり前のように腰をおろす。 「まだ、目覚めないですね…」 沖田の視線を追うように、鴨も視線を向ける 布団の中で眠る 大里千蒼に........