「広くなりましたね、この部屋」


無意識に呟いた言葉に土方さんの手が止まる。


「………そうだな」


片手で仕事をしてる土方さん、


左手には包帯が巻かれている……


「その傷、まだ癒えてないんですか?」


「あぁ、結構深かったからな」


あの日の全てを知っている人は5人といない。


一くんもあの後無事に見つかった。



気絶させられてただけで怪我はなかった。