「おい、新撰組が来たぞ」


「総司~、今日は何して遊ぶ?」


浅葱色の羽織に身を包み


誠の旗を掲げ、新撰組と名を響かせ歩く


総司に駆け寄ってくる小さい子供と、その親。


「こら、智里ちゃん
沖田さんは今お仕事だからまた後にしなさい」


「えー、総司と遊ぶ~!」


駄々をこねてる少女の頭をそっと撫でる。


「仕事終わったら迎えに来るから、
それまでに何するか考えといて」


そういって笑う。


それだけで、少女は駄々をこねるのをやめて、眩しいくらいの笑顔を総司に向けた。