「なんで、なんで知ってるの? 僕と一くんが怪我してたこと、千蒼ちゃんに斬られたこと。 本人は覚えてないって言ってたのに... それに、なんで今さら僕のこと総司って呼ぶの? なんで一くんのこと一って呼ぶの? 千蒼ちゃん、君は何をするつもりなんだい?」 去っていく千蒼の背中を見ながら、総司はそっと呟いた。 まるで、総司の声が聞こえたかのように振り返った千蒼 その顔に浮かぶ笑顔と 涙 その訳をこれから総司は知ることになる