「退いてください」


「嫌です」


らちがあかない


ハァー


体の向きを変え歩き出す。


今回は私が折れた



「ねぇ、千蒼ちゃん。
土方さんのこと許してあげてね
千蒼ちゃんのこと考えてあんな言い方しただけだから。

千蒼ちゃんは僕らの仲間だよ?」


後ろから聞こえる声に、私はなにも返さず歩き続けた。


もう、遅いのだから...


これから私はあなたの敵になるのだから...