結局その日屯所に戻ったのは日が沈んだ頃だった。


なんとなく土方の部屋に戻り難かった私は、平助の部屋にいた。


「なぁ、千蒼。
お前そろそろ戻った方がいいんじゃねぇーか?」


「うん…」


何度したかわからないこの会話。


返事をするも動こうとしない私に平助は諦めたのかなにも言わなくなった。


「ねぇ、平助。
私はどうすれば良いのかな。

どうすれば信用して貰えるのかな
どうすれば仲間になれるのかな…」


急に話始めた私を平助はハテナを浮かべながら見ていた。


「…ごめん、変なこと言って。
じゃあ、私は戻るね」


そういって平助の部屋を後にした。