何もできないまま5分くら
 いがたって、やっと美少
 年の腕から解放された…




 そして今だに頭は、

 …オーバーヒート中…



「おとなしくなったな?」




「きゅ…急にナニしてくれ
 ちゃってるのよ…」



「イヤ…だった?」



 別にイヤ…ではなかった。
 ケド…



「イヤだった!
 もうあたしにかかわらな
 いでッ」




「ちょ、まって…」



 そんな声は耳に入らず、
 鞄を手に取って速足で家に
 帰った。



 人になんて関わりたくない
 
 
 それに…なんでか
 あの美少年にはとくに関わ
 りたくない


 そう思った…