「解けないんだろ?」フッ
 
 
 
「…。」




「んじゃ、俺が教えてやって
 もいいよ?」




「ふぇ?」




 急に来て、想定外のことを
 言ってくる美少年に思わず
 変な声をもらしてしまう…




「だーかーらー教えてやるっ
 て言ってんの」



 
 ちょっと怒ったように
 言う姿がカッコイイなんて
 思ったりして…




「は…ぃ」




「見せてみろよ」




 しぶしぶノートを見せると
 美少年はまた笑い出した



「…ッこの問題って高校生レ
 ベル? 簡単すぎッ」




 不覚にも、この美少年
 の笑顔にみとれてしまった




「っていうか君、
 中学生でしょ?高校生の問
 題なんてわかるの?」