「写真、売らないでよ」


「ハイハイ」


文化祭の後片付けをしていた時だった。


「お疲れさん」


りくが、缶ジュースをくれた。


「ありがと」


「帰り、話があるんだけど、いいかな?」


りくは真剣に言った。


「いいけど、着替えたりするから、遅くなるよ」


「待ってる」


りくはそう言って、先に教室を出た。