「あず、ずっと一緒にいてよ…」 なおが呟くように言った。 「俺のこと、どう思ってる?」 あたしはドキッとしながら、 「どうって?」 と答えた。 「俺、あずが好きだよ…。あず、泣き虫じゃん。俺が守ってやるよ」 なおはそう言って、ゆっくり立ち上がった。 あたしは演奏をやめて、 なおを真っ直ぐ見た。 「あたしもなおが好きだよ…。だってなお、弱虫じゃん、あたしが守ってあげる」 あたしは笑って、そう言った。