2学期が始まり、新しい制服に袖を通した。 「行ってらっしゃい」 お母さんがあたしを見送った。 「行ってきます」 あたしは今まで、学級委員長をやってたり、 友達も多くて クラスでも中心にいたと思う。 なおもクラスのムードメーカーで、 あたしたちは目立ってた。 今は、 知らない土地、 愛する人もいない、 友達もいない、 ひとりぼっち。 いいんだ。 もう、後戻りはできない。 新しいあたしに、なるの。