ギリギリ間に合った。

敷地は、普通の学校にしては広い。
人数は、多い。
いわゆるマンモス校。



教室に入ると楽しそうだった皆の表情が変わる。

皆はヒソヒソと私陰口を言う。誰も話しかけに来ない。
ボーっとしながら教材をしまってたら、ある事に気づいた。
髪飾りがない。

どのポケットにも入ってないんだ。

あれは命と同じぐらい大切な物。
『あの人』形見なのだ。

どうしよう...。


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