「あ、龍斗!」

「舞稀。どした?急に。」

「あ、うん。ごめんね、急に呼び出して…。」 

「いいよ、気にすんな。」

舞稀の頭をくしゃっとなでた。

「ありがとう。あ、それでね、凛の誕生日が来週なんだけど、恭とサプライズでみんなで祝おうって話になって…。どうしよっかな?って。」

うそ、ほんとはそんなの電話でもよかったんだ…。ただ会いたかった。だから呼び出したんだ。

「うーーん。あ!そーだ。ちょっとついて来てくれる?」

「うん。わかった。」