「あーもー結構暗いね。帰ろっか。送るよ。」
 
「わ、ほんとだ。いーの?ありがと。」

本当はまだ帰りたくないけど、もっと一緒にいたいけど、さ…。

「ほんとはまだ帰したくないんだけどね。」
 
え?じゃあまさか、同じこと考えてたのかな?  

「ま、いーや。もう暗いし、今日は帰ろっか。」
 
「あ、うん。」
 
帰り道、会話が途切れることはなかった。  

「じゃね、ばいばい。あ、夏休み呼び出してもOK?」

「あ、うん。暇してる予定しかないから。」
 
「そっか、わかった。じゃあ、ばいばい。」
  
「あ、じゃ、ばいばい。」