「起立、例」

あぁーーー終わったぁ。

「舞稀寝てたでしょ?」

「寝てないってばー!」

凛とそんなやりとりをしていると、恭と龍斗がこちらへ来た。

「うし、行くかーー」

「うん♪」

目の前で、恭と凛が手をつないでいた。

ついつい、笑いそうになってしまう。
それは横にいた龍斗も同じだったよ
うで、ふと目が合った。

「じゃ、俺達も。」

と言って龍斗は手を差し出して来た。

少し恥ずかしかったが、舞稀はその手をとった。