「あのねぇ…坂上ってぇ…凜の彼氏なの。」


「えっっ!」


恭は、とっても驚いていた。
舞稀は、続けた。


「だからぁ、昨日舞稀ねぇ友達に聞いたの。坂上のこと。」

「………」

「不良で暴力って聞いてぇ…。嘘だって思いたかった。凛、騙されてるかもって…。でも、どうしよぉ。」


舞稀の目からは、なみだがこぼれていた。