「おはよう。舞稀」

「ねぇ、今まで『舞稀』なんて呼ばれてたっけぇ?」

「ダメ、か?舞稀、舞稀 って、うるさいじゃん。だから、つい。」

「ううん。いいよぉ。」


ただ、驚いただけ…。


「よ、龍!」


舞稀の前の席、凛の隣の席の、筒井 恭哉(つつい きょうや)くんが、龍斗くんに声をかける。