もらったネックレスをもう一度ぎゅっと握りしめる。


それを見た咲夜が微笑んだ。



「つけてあげる。もう失くさないように」


「ご、ごめんなさいっ……」


「いいよ」



差し出したネックレスを、咲夜があたしの首に回す。


後ろから金具をはめてくれる咲夜の首元に、同じデザインのものが揺れている。


私がピンクの石、咲夜がグリーンの石のシルバーのクロス。


それを見ていたら自然と笑みがこぼれた。



「ペアネックレスなんて、なんか恋人っぽくて幸せだな」




えへへと笑うあたしの腰に手を回して、後ろから抱きしめてくる。


そのまま咲夜はあたしの耳元に顔を寄せた。