目を細めた優しい表情。


瞳の奥がじわりと熱くなる。


あたしも同じことを思ってた……。


咲夜に会いたくて、せめてもの思いで来た場所。


どんなにすれ違うことがあっても、


心はずっと、繋がってたんだ…………



「うぅ…ひくっ……」



涙が次から次へとこぼれ落ちる。


一生懸命、伝えたい言葉を考えてたの。


うれしいことも、悲しいこともあらゆる時間を共に過ごしてきた。


でも好きという気持ちを理由づける出来事なんて、探しても見つからない。



まるで、お姫様が王子様を好きになるように自然に……


あたしは咲夜を好きになったんだ。