再び吹いた木枯らしが、私を包み込む。


そろそろ限界、かも。




「寒い?」



どうして彼はいつも私の思うことを

分かってくれているのだろうか。


特に私の表情なんて、

分かりやすいほうでもないのに。



「今どうして分かったの?

って顔してるだろ」



少し馬鹿にしたように。


彼はおどけてみせる。





でも、やっぱりネガティブな私。




悪い気はしないけど、つい癖で。


俯いてしまうのだ。