そこにいたのは私がさっきまで怒っていた彼。

「起きた?」



なんで・・・?なんで今そうやって平気で話しかけるの?
私が出ていく前まで無視して冷たい態度とってたくせに・・・。ずるいよ。


「なんで私ここにいるの・・・?」


「お前探しに行ってたんだよ。雨の中公園なんかで寝たら風邪ひくだろ」


「・・・なんで探したの?私に散々冷たくしといて、なんでかまうの?嫌いならほっといてよ!今日がなんの日かも覚えてないくせに!どうせもうどうでもいいんでしょ?!今更優しくしないで!!」


想いが爆発した。

私は布団から出て彼を突き飛ばした。そのまま家を出ようと立ち上がると、体がふらついてそのままこけてしまった。


「おい!まだ熱あるんだから!」

彼はいそいで私のもとに駆け寄ってきた。


「来ないでよ!あんたなんか大っきらい!」


こらえていた涙が床にポタポタと落ちる。