7月の頭に入り、みんなが嘆くものがやってきた。

それは学期末テスト。

俺の学校では上位100位までの名前が貼り出される。
今まで俺が常にトップだったわけだが。

今まではスポーツで勝負して負けたが勉強じゃまだ負けてない。
俺は一位になるべく塾に通いつめていた。

「おいっ国枝!今度のテストで俺と勝負しろっ!」

国枝の前で腕を組みながら言い放った。

「…なぜ?」

このやり取りをまわりは面白そうに野次馬する。

「まだ勉強じゃ負けてないからなっ!ぜってぇ負かすっ!」

「…そうですか。」

国枝はとにかくめんどくさそうだった。
それから
はぁ、とため息をついてスタスタと帰っていった。

余裕そうでむかつく。
まっ今のうちに余裕ぶっこいてればいいさ。
俺が勝つからな