「……………え?」

なにが起こったのかわからなくなった。

「国枝さんすごいねっ!」

「…別にすごくないよ。」

女子から褒められても顔色一つ変えない国枝。



このとき俺は初めて「負け」を経験したのである。


それからは悔しくなって、
50m走のリベンジ、
100m走
バスケの1on1勝負
などなど色々挑んではみたものの…

ものの見事にすべて負けた。


「あーもう!ほんとあいつむかつくっ!!」


かくして今に至る。