なぁ、真未。
あたしはなんで悠翔を手放したんやろう。
なんで黙って別れたんやろう。
好きで好きで仕方なかった悠翔を、なんであぁも簡単に手放すことが出来たんやろう。
あたしは愚かやった。
01度、知ってしまった幸せは、独りってゆぅ現実を…辛く感じさせる。
どうして欲張ってしまうんだろう。
どうして純粋に愛することが出来ないのだろう。



『つーいたっ♪』
はしゃぐ真未。
『すっげぇ』
ただ感動する結衣。
船…に乗って小さな島にやってきた。
宿舎はこの島にある。
小さな宿舎にあたしの学校ともう01校、小学生達が泊まる。
あたし達は03階。
ズラッと並ぶ部屋の手前から02番目があたし達の部屋。
『結構広いやん』
中に入ってみたら…まぁそこそこの広さ。
まぁ…07人もおるし??
当然かなぁ。
とか思いつつ…
とりあえず…晩御飯のしたく。
あたしは食事の当番じゃないし…別にすることってないけど。
着いてから30分くらい、あたし達ののんびりとした時間が流れていた。