普通にバスに乗り込むあたしたち。

なぁ悠翔…
なんで見てくれへんの??
もぅあたしのこと嫌い??
ホンマに冷めちゃったん??

なんて…な。
今さら何やねんって感じやな…
あたしめっちゃ未練ある人やんか…
アホみたい…

届くことのない心の声が、何度も何度も頭に響いた。


…zZZ……zZZ………
ガンッ!!
――――――??
なに…??
あ……寝てた……??
『いってぇ…』
『大丈夫??』
隣の子が言う。
…誰やっけ??
まぁいいや…
『うん♪大丈夫』

キィー…
嫌なブレーキ音…
もぉちょっと静かに止まれよ…;;
……着いたか…
『降りよ……』
ボソッとつぶやき、バスを降りる。

…原爆資料館…??
なんやねんそれ…
怖いだけやんけ…
『まず写真やでー』
先生が叫んでる。
原爆ドームをバックに写真って…なんか気が進まん…
『玲っ!!写真、隣やで』
『まぢ??やったぁ…』
…どぉでもいいわ…
隣とか……さ。
なんか…疲れたわ…