真未の席に行くまでにいる悠翔は、もちろん、あたしなんて見ない。
寂しいけど、なんか…平気かも。
『玲ー。』
『はい』
振り返ると咲がいた。
『行こ。真未んとこ。』
『うん。』
咲は言ってあたしの手を引き車両内を走る。
『来たー』
『いらっしゃぁい』
『ん…』
なんとなく暗くなるあたし。
なんか…楽しくないなぁ。
でも頑張って笑顔作る。
暗いって思われたら踏み込まれる。
踏み込まれるの嫌いやし。