バイクに乗って走り、しばらくすると倉庫らしきものが沢山見えてきた。



その奥へ入り、進んでしばらくして、人が沢山いるところでバイクが止まった。



「着いたよ。」


「ありがとうございます。」


「陽菜ちゃんは、なっちゃんとここで待っててね?」



なっちゃんとは、おそらく夏の事であろう。


「はい。」


にしても、沢山人がいるなー。



「陽菜!」


「夏ー」


「もう少しで始まると思うから、待ってようね?」


「うん。」


ん?



「始まるって、なにが?」


「あれ?いってなかったっけ?」


「暴走だよ。」



「え、」



「暴走だよ。普段は車が通ってるような所をバイクで突っ走るの!格好いいよねー!」



目を輝かせて話す夏に、



「ごめん、私やっぱり帰るわ。」


「え?」


元々目立つことや大きな音が苦手な私はやっぱりこんな不良じみたことは似合わない気がして、そこから立ち去ろうとしたとき、