「おねーさん?」






ビクッ





「おねぇーさんっ!」





「は、はい。」





蚊の鳴くような声で返した。







「こんなところでなにしてんのー?」






酔っ払った若い男のひとが五人くらいいて、わたしを囲んでいた。






「あのー、すみません。急いでるので。」





「まーまー、そんなこと言わずにさー!」





がっつり手をつかまれた。





「嫌だっていってるでしょっ?」





バンッ




持っていた鞄で男のひとを殴り付けた。





「いってーな!」


「来い!ごらっ!」





さっきよりも強い力で腕を引っ張られて、奥に入った道へと連れていかれる、




「いやっ!いやぁっ!やだ!やめって!」





必死に抵抗しても、男の人に力でかなうわけもなく、あっさりと連れて来られた。