「話しかければいーじゃんか」


それができたらとっくの昔にやってるし。


「まぁまぁ、そんなに落ち込むではないぞ、うははは」

べちべちべちッ

痛いっつの…



『大智ー?帰ろ!』

「おー梨花、今いく」

『新くんばいばい』

「あ、うん。じゃーね」

「頑張れよっ、うはは」

新くん何頑張ってるのー、なんていう大智の彼女の可愛い声が聴こえる。



彼女、かぁ…


と、考えたところであと少しで“あの”時間が迫っているのに気づいて、慌てて走っていった。