真っ赤になった顔を小さな白い手で覆う。 その姿がすごく愛しく感じる。 「あ、あの、」 「私の下手な歌聴かせてしまって、ごめんなさい!」 「いや、そうじゃな、」 「これからはもう来ません、さよならっ」 「ちょっと、待って!俺、その、あんたの声好き。だからこれからも聴きたい、デス」 「…っ、ま、また明日っ!さよならっ」 …また明日? 俺はまだ聴いてもいいってことか? それからの俺が機嫌が良いのは言うまでもない。