「ってかいつまであたしのハンカチ持ってんですか!?


返してください!」




『言い方がムカつくなぁ…』






「はぁ??」





うっわ…とうとう【はぁ??】いただきました。






『覚えてる?


俺、先輩。君、後輩。』





「だから?」





『だから、上下関係きっちりとしなきゃだよ?


よってこのハンカチは没収』





「そんなんありえない!!返せ!!」





口悪いなぁ…


絶対返さねぇし!




『やーだね。』




「うっさい。返せってば!」




ハンカチなんかでこんな熱くなるか?普通…




「まぁまぁ二人とも…


愛瑠?返してあげなよ。杏子ちゃんがかわいそうだよ」


海斗…


なんてこと言い出すんだよ…お前は…





「愛瑠先輩と違ってお優しいんですね!!


あの…お名前は?」



「俺?

名乗るほどの者でもないよ」



うっわ…


このセリフ現実世界で言うヤツいたんだ…



『カッコつけー』



「なんか言ったか?」




『いーえ何にも。


つーかもう教室帰ろうぜ?アンパンマンと一緒だとパン臭くてダメだ』



すかさずアンパンマン攻撃



「アンパンマンじゃないってば!!」



今回は海斗も加わってくる…うっぜー



「そうそう。杏子ちゃんは杏子ちゃん。


っておい!どこ行くんだよ?」




俺は後ろに聞こえる会との声を無視し、自分のクラスへと戻った。