-キーンコーンカーンコーン

お弁当も食べ終わり5時間目に入った。

楓ちゃん...彼氏と別れちゃったんだ...
ホントにひどいことしちゃったよね...
私...
こんな話しちゃうなんて。
てか
楓ちゃんの彼氏ってどんな人なんだろ?
同学年!?
それとも先輩!?
それか...他校とか...
なんか気になるなぁ...

-次の日

「いってきまぁーす!!!」
いつものようにバス停に向かう。

やばいっ...急がないとっ...
今日はいつもより遅く出ちゃったし...
間に合うかなぁっ...?

もう少しっ...もう少しっ...

ハァ...ハァ...ハァ...

そろそろ疲れてきちゃった...
でもバス逃しちゃったら
また昨日みたいなことになる...
早く行かなきゃ!

タッタッタッタッタッ

やばいっ...
間に合わないよっ...

ハァ...ハァ...ハァ...

間に合った...?

ぁ!バス!!!
もうバス来てる!
早く行かないと!

タッタッタッタッタッ

ドン!!!
「キャァ!」

...最悪...
誰かとぶつかっちゃった...
痛いよ...
それより誰っ!?

「ごめん...」
見上げるとそこには...
あの男の人...

なんで...

「ぁ!バス!!!」

...バス行っちゃった...

とりあえず謝らないと!
「あの...ごめんなさい...」
「こっちもごめん...」

私...ホントついてないよ...
「バス...行っちゃったけど、大丈夫?」
「ぃゃ...遅れて行くしかないですけど...」
「俺もそうだわ...」
...とりあえずベンチに座ろう...
あー
しかもすごい気まずいじゃん...
辛すぎる、この状況...

2人きりって...
なんか話の話題ないかな...

あ!この前聞いてた曲の事とか...?
「あの...この前聞いてた曲...私も好きなんですよね...!」
「ぇ...?この前聞いてた曲...?」
「はい、洋楽の」
「あぁー!あれね!好きなんだ?」
「はい!いい曲ですよね!」
「うん... てか名前なんて言うの...?」
「ぁ、私ですか?」
「うん...」
「私は長谷川璃衣奈っていいます」
「璃衣奈ちゃんか...ぁ、俺は橘 溱! 溱って呼んで♪」
「はい!」
「高1だっけ?」
「はい...」
「俺は高2!よろしく♪」

なんかスッキリしたような気がする!
溱さんかー!
仲良くできるかな?

「なんか学校行くの面倒くさくなっちゃったなー」
「ハハ、そうですね」
「ね、2人でどっかいかない!?」
「えぇ!?」