地味な私になんで話しかけてくれたのか
わかんないけど...
すっごくうれしい!
早く昼にならないかな~?

-キーンコーンカーンコーン

いろいろと考えていたら
4時間目も終わり、
弁当の時間になっていた。
なんかすごくお腹すいちゃった...
早く用意しよーと!
「璃衣奈ちゃーん!璃衣奈ちゃーん!」
「ん?」
「一緒に食べよっかぁ♪」
あ、そうだった!
今日は楓ちゃんと弁当食べるんだった!
「はい!」

「あー! 璃衣奈ちゃんの弁当こってるねぇー!すっごい!」
楓ちゃんは私の弁当をキラキラした目で見ている。
「え?そんな事ないよ!いつも自分で作ってるし...」
「すごいじゃん!尊敬する!」
「いつも適当だよ?楓ちゃんのもすごいと思うよ!」
「え~、そうかな...?」
「そうだよ♪」
「まー早く食べよ!」
「うん!」

初めて話すのになんかすごく話しやすい!
なんでも話しちゃうよ

「ねぇ、璃衣奈ちゃんは彼氏とかいるの?」
ぇ...? 彼氏...彼氏かぁ...
「いないけど...」
「んじゃぁー、好きな人とかはっ!?」
「それも...いない...」
そういえば私、彼氏なんて作ったことないな...
こんな話もしたことないような気がする...
なんか新鮮だなぁ...
「あの...楓ちゃんは彼氏...いるの...?」
「ぇ?私...!?」
「うん」
「私はねー今はいないの!」
「今は...?」
「うん... 丁度1週間前に別れちゃった...」
「ぇ...そうなんだ...」
私...いけないこと聞いちゃったよ...
こんなこと聞いちゃだめだよね...
「なんかごめんなさい...!」
「ぇ?なんで璃衣奈ちゃんが謝るの!?」
「ぃゃ...変なこと聞いちゃったし...」
「フフッ 気にしないで?もう彼のことは忘れてるし♪」
「...ホントごめんね...」
楓ちゃんは笑顔でそう言ってくれたけど
私には本当に笑っているようには見えなかった。